
東京都現代美術館で行われているMOTアニュアル2010:装飾展に行ってきました。
名前の通り装飾に関する展示でかなり大きい作品が多いです。
入って初めにあるのがイラストレーター黒田潔さんの作品で壁一杯に森のイラストが描いてあります。とにかくデカイ!
でかい作品はいいよね。心がワクワクする・・・。
近くで見るとわかりますが、カッティングシートとかじゃなくてちゃんと描いてるんですよね。白で修正してあったりします。よくもまぁコレだけ大きいのを構図が崩れる事なく描けるもんだと感心します。
続いてあるのが枯れた植物の種等を繋ぎあわせたかのような造形物。
これはまた異様に細かく脆そうです。しかもケースに入ってないのもあるので
「おーーっと、つまづいたぁ!!」とやろうもんならアッサリ壊れるでしょう。
要注意。
他に在りし日のアポロン神殿にでも入れるんじゃないかと思うようなセラミックで作った壮大な鍵や髑髏、石鹸に細かく模様を刻んだ作品などもうアホじゃないかと思うような細かい作品が目白押しです。
特に驚いたのは床一面に塩で模様を描いたもの。
迷路のようにも見え、台に乗って上から見ると空から見た川のようにも見えます。しかもコレ、固めてないんですって。曼荼羅のように吹くと飛んでっちゃうんですって。
会期が終わる前に誰かが間違って空調を強にして吹き飛ばそうもんなら諸行無常を噛み締める事受け合いです。
あともう一つ驚いたのは、天井からぶら下がってる変形B-5ぐらいあるんじゃないかってぐらい大きな紙の切り絵(のようなもの)。
両サイドから照明が当たっているため後ろの壁に影が映ってコレがまたキレイです。
よく見ると植物?に紛れるように鳳凰が描いてあるのがわかるんですが、まぁー細かい細かい。アホかというか、立派な変態さんだと思います。
自分も細かい作業は好きだし得意な方だと思ってますが、きっとこの人達は精神構造が違うんでしょうね。
大っきくて気が狂うような細かい作品が見たいという人には超オススメの展示です。
あと自分にとってもう一つのメイン展示である井上雄彦先生のエントランス・スペース・プロジェクトも見てきました。これもまた大きな作品です。
井上雄彦先生と荒木飛呂彦先生はもはや漫画家というかアーティストですね。
それでも漫画家として突き詰めて行っているのがまた素晴らしい所。
言葉でなく心の底から尊敬しております!
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